アウディ A3 純正カーナビ換装顛末記
さて先日のこと、10年乗っている我が愛車 AUDI A3 のナビゲーションのモニターが突然ご臨終を迎えてしまいました。
ディーラー純正でオーディオと一体型になっている機種、メーカーは日本のクラリオンです。
モニターが映らない以外、タッチパネル機能やオーディオ音声などは正常に機能しているので、ほぼ間違いなくモニター関連のトラブル、おそらくは液晶のバックライト切れといったところでしょう。
ちょうど12ヶ月点検の時期でもあったので、ディーラーで見てもらって液晶バックライトの交換、まあ数千程度の修理かなとタカをくくっていたところ、モニターそのものが要交換、ざっと見積もって5〜6万円だとか(!)
こいつぁ思案どころだぜ!
10年乗ったとはいえ、走行距離は未だ僅か65000km、特に大きなトラブルも経験しておらず、ボディも堅牢さを十二分に維持しています。
これを機に車ごと買い換えるという選択肢は即除外。
続いて思ったのはカーショップで社外品を購入して換装すること。
まあ ”有り” ですが、愛着があるとはいえほぼロートルの域に達してきている我が愛車、あと数年以内には引退してもらうつもりでいるので、ここでは大枚叩いて次の車に載せられなかったらと思う生来のみみっちさがむくむくと湧いてきて、いささか躊躇しないでもない。
画面が映らなくなって、ナビゲーションとしては全くの役立たずになってしまいましたが、もともと10年前から地図データ更新していないので大して役に立っておらず、必要な時はスマホや自転車用のポータブルナビも持っているのでそれで十分かと。
CDやHDDに登録した音楽ファイルは普通に聞けるので、(画面メニューが使えないのが若干不自由ではありますが・・)このままでもいいかなぁなどとも思いつつも、結構多用していた音楽ライブのDVDだけがちょっと引っかかる。
もちろん、運転中には画面はほぼ見ていなく もっぱらライブ音源として聞いていただけなので、音が出りゃいいや的に思うのですが、なぜか物足りない感が半端ない。
やっぱり見てないつもりでも視界には入ってたんでしょうね・・。
そんなこんなで、望みはネットオークションへ。
然るに、こんなピンポイントの純正品が都合よく出品されているとも思えず、 ”一応見てみるか” 程度でほぼほぼ期待はしていなかったのですが、
「有った・・・」
こんなピンポイントの純正品が都合よく・・・、
ネットの世界ってなんか逆に怖い・・・。
それでも出品者はオークションストアで動作も確認済みとのこと。価格も手頃だし、これは飛びつかない手はない。
2日後には、これでもかとばかりに丁寧に梱包されて届きました。
いや〜便利な世の中にになったもんだ。(さっきと言うことが違うし!・・・)
ま、そこは軽くいなしつつ実際の取り付けですが、車に限らずメカ弄りは結構好きな方なので換装作業はDIYです。
ところで、AUDI含め輸入車(主に欧州車)の場合、オーディオ機器の取り外しには専用工具が必要なケースが多いです。
こんなやつね。
某〇〇ゾンさんでも普通に購入できますが、ここは迷わずオークションへ。
そうしょっちゅう使うものでもないので手放す人も多かろう、と踏んでのことです。
案の定出るわ出るわ、新品から中古までざっくざく!
ここでも程度の良さそうな中古品を難なくゲット。某〇〇ゾンさんの3分の1ぐらいの価格です。
メーカーごとにそれぞれ専用工具で、AUDI用は2種類ありますがA3にはこっちのタイプを使用します。
使い方は極々簡単。
4ヶ所あるこのスリットにスカッと差し込む。奥まで差し込むとロックされて抜けなくなります。
あとは適当にどれか2本ピンを持って引っ張るだけ。するとあら不思議!本体ごと引っ張り出されてきます。
配線カプラを抜けばあっという間に取り外し完了。
仕組みはこう、
取り付け枠横に出っ張っているバネがダッシュパネルに引っかかることで本体が固定されていて、
ピンを差すとバネの出っ張った部分が内側に引き込まれる仕組みです。
バネ部分を軽く指で押さえてやるとピンは簡単に外れ、取り付ける際はユニットをガシャコン!とはめ込むだけです。
さて旧機が取り出せたところでいざ換装作業ですが、まず最初に試みたのは液晶モニターだけを移植するという方法。
旧機のHDDにはアルバム100枚分ぐらいの音楽ファイルが登録してあったので、できれば残したいなと。
大半は持ってるCDから録音したものなので登録し直せば済むことなんですが、中にはレンタルのもあったりしてなんかもったいないなぁ、という持ち前のケチくささと、せっかくなんだからメカいじりっぽいことしたい!という訳のわからない理由からです。
まずは壊れている方のモニターの分解を試みますが、1本だけやたら固く締まっているネジが・・・。
なめてしまいました・・・。メカ弄り好きにあるまじき行為!と自分に罵声をあびせつつ、モニター交換はあっさり断念。
ちなみに、新しく入手した方もやたら硬いネジが1本あって、そうか!これは容易に分解させないためのトラッップだったのか!、とクソ身勝手な理屈でメカ弄り好きのプライドを取り繕っておきましょう。
という訳で、ユニットごとの換装に作戦変更!
ただし、オークションで入手できたのは2DINサイズの本体だけですので、取り付け枠は移植してやる必要があります。
作業自体はビスで組み立てられているものをバラして組み変えるだけ。
でもちょっとだけメカいじりっぽいことができて良かった良かった。(か?)
最近の国産車はどうだか知りませんが、以前に乗っていた車(トヨタのアルテッツア)は、ナビのディスプレイ外したり、小物入れ外したりして隠しボルトにアクセスする作業がありました。(それでもツメで止まっているだけなので大した作業ではないんですが)
本体ユニットを外すのもレンチ使ったし、まだそれらしい気分にはなれましたね。気分だけですけど。
何はともあれ、無事に換装できたので最後にダメ元でHDDを差し替えてみます。多分ダメだと思います。
きっとダメでしょう。
いや絶対ダメだって。(しつこいな・・・)
以前録画用のDVDレコーダーで試したことがあります。
本体がイカれてしまった後、内臓HDDに録画した番組が諦められなくて、ネットオークションで同型機種を入手してHDDの換装を試みたことがありました。(って、今回と一緒じゃん!)
結果ダメでした。
普通にやったらダメだぞという情報は得ていたのですが、普通にやるしか能がなく、普通にやってみたらやっぱりダメでした。
「ピピ!コレハワタシノHDDデハアリマセン!ピピ!」(文面はイメージです)、とばかりにきっぱり拒絶されてしまいました。
本体にインストールされたファームウエアが馬鹿正直(オイっ!)にオリジナルのHDDに固執、
まるで湖から現れた女神が、
「あなたが無くしたのはこの金のHDDですか?、それともこちらの銀のHDDですか?」
と尋ねても、
「いいえ、どちらもわたしのHDDではありません。わたしが無くしたのは普通のHDDです。」
と言わんばかりの実直さです。
さる筋では正直者のファームウエア君を騙眩かす、悪い魔女的なプログラムもあるらしいですが、そこまで泥沼に足を突っ込むつもりは無く(実はちょっとやってみたかったけど、結局やり方が解らなかったでけですが・・・)。
さてさて、そんな紆余曲折を経ましたが、我が愛車のカーナビゲーションは無事に復旧いたしました。
音楽ファイルを再登録しなくてはならないひと手間は残したままではありますが・・・。
でも、地図データがちょっとだけ新しいものになったのが何気に嬉しかったり。
やっぱりビルトインされている使い勝手はスマホやポータブル機とは比べるべくもないですからね。
今回の修理、ナビ本体と工具合わせても1万円と少し、いずれ下取りに出すときの査定額などを考慮すると十分元が引ける出費でできました。
いや〜便利な世の中になったもんだ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
奥深い日本酒の世界にちょっぴり足を突っ込んでみる
さて、先日の名古屋城酒まつりで美味しい地酒をいただいて以降日本酒に少し興味が出て来たので、多少なりとも蘊蓄を深めようと近所の大手スーパーの酒類コーナーへと足を運んでまいりました。
ここ岐阜県、各地に有数な酒蔵がある土地柄なので流通大手の酒コーナーならいろんな地酒を扱っているのではないかと考えたわけですが、焼酎ならそれなりの種類がありますが日本酒は意外と置いてない。
当初思っていたのは、
- 同一の銘柄で吟醸・大吟醸・純米などの種類を飲み比べてみる
- 異なる酒蔵の同じ種類の日本酒を数種類飲み比べてみる
でしたが、まず地酒自体があんまりない。しかもほとんどが一升瓶なので何種類も飲み比べをするには無理がある。
春先に地元の名所岐阜公園を訪れた際、なんとなくのぞいた土産物店には300mlぐらいの小瓶のお酒が何種類もあったのを見てたので、そんなイメージでいたのですが、やはり量販店とは事情が違うのでしょうか。
そんな中唯一見つけたのが、養老の玉泉堂酒造さんの「美濃菊」という銘柄です。養老の滝で知られる「孝子伝説」のある地の酒蔵ですから、自然と期待値も上がります。
購入したのはこの2本
「純米吟醸」と「豊穣」の2種類です。
このうち、「純米吟醸」は使う原料や製造方法の違いによって酒税法で8種類区分されている「特定名称酒」の一種で、原料が米と米麹だけ、精米歩合が60%以下のものが当たります。
精米歩合とは、ざっくりいうと「玄米をどれだけ削ったか」ということで、普通に白米として食べる米が90%程度です。
この精米歩合が50%以下になると「純米大吟醸」に、また米と米麹以外に醸造用アルコールが使用されると「純米」が取れて「吟醸」または「大吟醸」になります。
また、「吟醸」とは製法の一つでこれ以外に「本醸造酒」「純米酒」などがあり、どれにも区分されないもの(特定名称酒ではないもの)が「普通酒』になります。
それではそれぞれの違いを見てみましょう。
「純米吟醸」の方はその名の通り、原料は米と米麹だけ、精米歩合は58%とあります。
一方、「豊穣」の銘がついている方は米と米麹の他に醸造アルコールが使われており、精米歩合は謳われていません。
ただ、豊穣の方は使われている米が「山田錦100%」とあるのに対して純米吟醸の方は特にそれらしい記載はありません。
おそらくその辺りで味わいやら価格とコストののバランスが取られているのでしょう。
能書きはこれくらいにして、実際に頂いてみましょう。
「豊穣」の方は、すっきりとした口当たりでいわゆる日本酒らしい味、実は私が苦手な味です。飲みやすいんですけどね。
お米の甘さはほとんど感じられません。
「純米吟醸」の方は豊穣に比べると若干お米らしい味が感じられますが、やっぱり私が好きなフルーティな甘みとはかなり違います。
日本酒には甘口/辛口の大体の尺度になる「日本酒度」というのがありますが、お店のウェブサイトによるところでは「豊穣」の方が+2、「純米吟醸」が+3と、どちらもやや辛口よりでした。
さて、こうして考察しながら頂いてみるとこの奥深い世界、入り口のあたりをうろちょろしていただけですが、結構面白い。
せっかくなのでまたいずれか、もう少し掘り下げる機会を持ちたいと思います。
晩春の名古屋城で散りゆく桜を愛でつつ、美味しい地酒を味わう
先の週末、そろそろ桜の見頃も過ぎそうだとの情報から名古屋城へでかけてまいりました。
名古屋市民、もしくは近郊にお住いの方なら半ば常識でしょうが、名古屋城への最寄り駅は市営地下鉄 名城線「市役所」駅です。
ですが、この日は敢えて一つ先の「名城公園」駅で下車。
途中の景色を散策しながらお城へと向ってみようという趣向です。
大津通沿いに公園内を通って天守へと向かいます。
園内にはまだまだ見頃の桜もたくさん。
満開の桜と散りゆく花びらのコントラストもなかなか乙なものです。
そして天守閣へ。
現在の天守は戦後に復元されたコンクリート造のもの、ご存知の方も多いでしょうが木造での再復元が決定していて、今年の秋からいよいよ解体工事が始まります。
一足先に復元工事が進められている本丸御殿、間も無く完成予定ですがそれに先立って現在書院内で障壁画の公開が行われています。
城郭内にも今が見頃の桜が多くあり、中でもしだれ桜が満開です。
ベタなアングルの写真を撮りつつ、この日訪れた本来の目的地へ到着!
東海3県の名うての酒蔵の方々が自慢の地酒を持ち寄って一堂に会するイベントです
先だってオープンした「金シャチ横丁」に合わせての4月8日まで開催されています(平日も!)
基本料金は試飲用のお猪口がついて2600円也、試飲用のコインが12枚もらえ、
各ブース内では1杯あたり2枚から4枚(5枚もあったかな?)で、各店の地酒が楽しめます。
普通に考えて、必要枚数の多いものが上等な酒、少ないのがリーズナブルなクラスとなるのでしょうから、上等なクラスを少しづつ戴く、あるいはリーズナブルなものを何種類も飲む、お好みに合わせてということですね。
後から追加でコインを購入することもできます。
私は基本料金分で4杯ほどいただいたので十分でしたが。
実は私はウイスキー党で、元々は日本酒はあまり得意ではありませんでした。
スーパーやら一般の酒屋さんで売られている日本酒を自分で買って飲んだことは一度もありません。
でも、各地の酒蔵さんが独自で仕込んでいる地酒は全く別物だと最近知りました。美味いものは本当にうまい!
通の方からするとへなちょこなのかもしれませんが、日本酒(地酒)は甘口が好みです。
米と麹だけのはずなのになんともフルーティーで、ワインのような風味がしますね。
(ワインもあんまり飲まないんだけど・・・)
おつまみの屋台もありますが、とてつもなく混んでました・・・。
さて、美味しいお酒をいただいたところでせっかく来たのだから話題の「金シャチ横丁」へと向かってみましょう。
さほど広くないエリアですが、地元の名店がずらり。
想像通りの混雑ぶりです。
午後2時を回ったころでも各店大行列。
とても昼飯にはありつけそうもないので、矢場とんさんの店外売りの味噌カツロールと生ビールでお茶を濁して、早々に撤収しましょう。
さて、冒頭でも触れた天守閣の復元工事ですが、地元名古屋市民の皆さんの間では計画の進め方、あるいは計画そのもの対して賛否両論あるようですね。
ですが私は余所者なので単純に、かつ無責任に楽しみです。
子供の頃から見慣れた緑の屋根、白い壁の城郭がどう変わるのでしょうか。
完成予定は2022年末だそうです。
<完成予定図>
(ウッソでーす!)
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